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ここをまがって、そのさきをまがって……。
しばらく はしりましたが、でぐちは みえません。
それどころか、ふうちゃんは じぶんがいま、めいろの どのあたりにいるのかも、さっぱり わからなくなってしまいました。
「しまった、まよっちゃったみたいだ……」
ふうちゃんは たちどまって、ひとりで つぶやきました。
まわりに ほかのこは いません。ずっといっしょに ついてきてくれた、あの きれいなちょうちょも、いつのまにか いなくなっています。
「あしも つかれたし、おそらも どんよりして、いまにも あめがふってきそう……」
そんなふうに ふうちゃんがいった、そのときでした。
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