チャンスの神様〜side 彗

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そのチャンスは思いのほか早く巡ってきた 彼女が高等部の学食に昼飯を食べに来てるのに 遭遇したのだ 姿を確認した俺は彼女の横の席に座ると 街中でナンパでもするような気軽なシュチュ… と思っていたのに、 周りが注目し出したのに気づいて、やや焦った 極力軽めなノリで話しかけたつもりだったが 間近で見る彼女の攻撃力は凄まじく、 今まで付き合ってきた同学年レベルの ()とは次元が違う雰囲気と美しさだった 「(大丈夫か?オレ)」 急に心臓が高鳴り、自分でも声がうわずっていたと思う 突然話しかけられ、ビックリしたような彼女に 「どこに?」 と返された時は内心怯んだが それでも皆の前でNOとは言わずにHP回復の時間をくれた 「これは攻めていくしかない…!」 ゲームでも敵を射落とす時は、 守りなだけではダメだ 頭の中をゲームに置き換え、 ポジティブに持っていこうと 気持ちを奮い立たせるが、 もちろんこれはゲームなどではない もはや、自分の人生がかかっている! 俺は早瀬に付き合ってもらい、 放課後彼女から指定された駐輪場に 行くことにした
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