こ.い.び.と 〜side 彗

1/3

569人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ

こ.い.び.と 〜side 彗

時間が合えば、一緒に駅まで歩く 俺にとっての癒しの時間、ハッピータイム 沙夜は、その見た目から華やかで高嶺の花っぽい印象を受けるが、実際話してみると、 考え方がオッサン臭いところがあるというか、 地に足つけて歩いている感じがするというか、 そこがまたギャップ萌えだったりする アルバイトも掛け持ちしていて、親からお小遣いをもらっていないそうで、学費以外の費用は全部自分で工面しているらしい いつも学食でかけうどん、な理由も わかる気がした その日も一緒に駅まで帰ってきたが、沙夜は 銀座でアルバイトの日だと言い、駅で別れた 卒論を提出したらしく、これからは少し時間ができると思うと言っていた まだお互いの家を訪ねた事はないが、同じ路線を使っており、家同士はそう遠くない距離にある 今日アルバイト先まで行って、家まで送ると言ったらドン引きされるか…? だいぶ砕けた話もできるようになってきてるし、俺としてはもう一歩関係を進めたい そう思い、一旦家に帰ると着替えを済ませ、 母には 「早瀬んとこに行ってくる」 と言って家を出た
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

569人が本棚に入れています
本棚に追加