※彗の部屋※

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※彗の部屋※

彗の部屋に入ると、 デスクトップのパソコンが鎮座し、 その横にはノートパソコン、 モバイルパソコン… そしてスピーカーと 座り心地の良さそうな大きなチェア なんでもパソコンは自分でメモリを増設したり、ハードディスクを付け替えたり、色々とカスタマイズするそうで、沙夜にはちんぷんかんぷんだ 「(いまどきの高校生ってみんなこんな感じなのかしら)」 珍しそうにキョロキョロする沙夜に 「座って、と言っても床にクッション置くか、 ベッドになるけど」 「あ、ごめん、つい」 と言いながら、本棚に目をやると、 PC関連の本が目立つ 「彗は、将来何の職業に就きたいの?」 「ん〜システムエンジニアかな」 「エンジニア…」 沙夜は文系だが、学内の理系の友人はいくつも内定をもらい、早々に就活を終えていた記憶がある 「まだわからない、ゲームクリエイターとか」 そう言われて部屋を見ると、本棚の隅っこにトロフィーがあり、テニスの大会のに混じってプログラミング関連の大会の物があった 希望する大学の学部に校内からの推薦枠があり 彗曰く 「評定で困る事は無い」 そうで、 春からはそこに通う 「(きっと彗の事だから、なんでもそつなくこなしていくんだろうな)」 沙夜が先の事に思いを巡らせていると、 彗に後ろからぎゅっと抱きしめられた そして沙夜を前に向かせると腰に片手を回し、 もう片方の手で後頭部を押さえながら立ったままキスをする 最初はそっと唇に触れるだけだったが、次第に 角度を変えながら唇を喰まれ、沙夜が思わず唇を開くと彗は舌を入れてきた 「んっ…」」 沙夜が後退りすると、すかさずベッドに押し倒された
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