僕は文鳥！

　僕は白文鳥！とても綺麗な羽をしているだろう？
　数年前に、ご主人の家に来たんだ！ご主人はとても優しい人で、毎日のように僕の部屋を掃除してくれる！僕もお礼に羽繕いしてあげるんだ！
　でも、ご主人の羽はどこなんだろう？僕は必死にご主人に羽繕いするんだけど、全然見つからないんだよね…
　あっ、今日も手を振って家を出ていくみたい。おい！僕の事をここから出してから家出ろよ！
　え？床にトイレしたり、今は換毛期で羽を片付けるのが大変？ご主人に構って欲しいんだもん！そんなこと言わないでよ！
　あーあ、家出ていっちゃった。何しようかな…取り敢えず羽繕いをして、と。うん、綺麗になったところで、ご飯でも食べるかぁ。なんか毎日同じ味なんだけど、このわけ分からない実がうまいんだよなぁ！
　うわ！ご主人僕が嫌いって知ってるはずなのに、またこれ入れてる！これおいしくないんだよなぁ…。
　さてー、ご飯も食べたから少し動こうかなっと。あー、その前にかゆい。かいかいかいかい。足で器用にかいかいするんだよー。あ、なんかこっちもかゆくなってきた。かいかいかい。
　よし、じゃあ…ブランコに乗ろうかな。ぷらぷらー。この、頭に当たる鈴が普段は邪魔なんだけど、僕がかけないちょうどいいところかいてくれるんだよねぇ。
　ぴょんっ！と枝に乗り移って…この枝凄いんだよなぁ。僕の足の爪を削れるんだって！確かに痛くないのに、いつの間にか短くなってるなぁ。
　さて、水浴びしようかな。ちゃぷちゃぷ。僕の身体を綺麗にするよ！ばさばさ。足しか浸からないけど…ってか、今日ちょっとご主人水入れすぎたでしょ！尻尾浸かっちゃうよ！
　はぁ、冷たくって気持ち良かった。ぶるぶる！あー、羽濡れちゃったら飛べないからね。ちゃんとぶるぶるするよ！
　さて、運動もしちゃったし暇になっちゃったし、一休みしようかな。それじゃあみんなおやすみ〜すやすや

　よし、おはよう！さーて、また遊ぶぞー！
　がちゃ。あれ？なんか、音が鳴った！ご主人だ！ご主人だ！！ごしゅじーーん！！おかえりーーー！撫でて！外出して！すりすりして！触って！！

　あぁ、ご主人の手の中あったかい……。また眠たくなってきた……おやすみ〜

　こうして、僕の1日が終わるよ……。すやすや