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勝者
「あっ!ヤダぁ言っちゃったわぁ。でもま、いっか。そうよぉ、だって貴方有名人なんでしょ?
アタシの推しメン君がねぇ、この番組に出れば賞金が稼げるって教えてくれたのぉぉぉぉ。」
「はぁ?何ワケの分からねぇ事言ってやがる。今日は有名人なんか出てねえよ!
それにオメェも100万狙いかよ。けど悪いが勝者はオレだ。賞金はオレ様のもんだ。今からオメェはソコまで来ているハンターに捕まってジ・エンドだ。
あ・ば・よっと……」
そう言って迫り来るハンター達の前に獲物を付き出そうとオッサンの手を掴もうとした瞬間だった。
「いやんっ♡」
オッサンは素早くオレの腕を取ったかと思うと次の瞬間オレの身体は宙に浮き一回転し背中から地面へと叩き付けられた。
「うっ…うがぁぁぁぁっ!痛ってぇ!!」
目の前に転がったオレの体にハンターが『逮捕』と印刷されたシールを貼り付ける。
『逃亡者1名確保』というメッセージが携帯に流れその瞬間、ゲーム終了の合図が鳴り響いた。
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