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「ちょっと!何であんたがゆうくと一緒にいるの?あんたみたいなブスが一緒にいないで!なんなら学校来ないで!」
なぜこうなった!?
〜遡ること数時間前〜
あれは朝の事。
今日はいい天気だ。あっ!そろそろ出発しないと…
「行ってきます。」と言いながら家のドアを開けた。
「おはよう!なんだかいつもより元気だね。天気がいいからかな?」
(誰⁉︎って…はぁぁぁ!!何で…何でゆうくがいるの?)
そう、ゆうくとは同じクラスで学校一の人気男子だ。私と性格が真反対だから無縁だと思ってたけど…
まさか…いやそんな事はない…でもあるかも…
そう私は一つ隠していることがある。
私が世界一の殺し屋コードネーム クロユリという事を…
まあ殺し屋は裏の人間だから隠さないといけないけどね〜。
んで、バレてるのかな?うーん………バレてるな
「おはようございます。なぜ私の家の前に?」
「探したよ。コードネーム クロユリ。」
「やっぱりバレてたか…君…何者?殺し屋でここまで来るという事は…リコリスの所の人かな?」
リコリスというのは、殺し屋仲間で私のストーカーだ。リコリスは強くて赤い目で長めの髪で(男子にしてはね)ふんわりしている。しかも性格は、メンヘラ、ヤンデレと言うギャップがすごい人。
「ええ、リコリスが会いたいとおっしゃってお迎えに。」
「夜なら良いわよ。」
「そうお伝えします。もう二点報告がございます。一点目は、支配人がいい加減に本部に来いとおっしゃっておりました。いかがいたしますか?」
「支配人には、今日の夜リコリスと行くと伝えて。もう一点は?」
「はい。もう一点は、今日からリコリスとクロユリのオーダーを務めさせていただきます。拒否権はございませんのでご了承ください。クロユリ。」
「オーダーね…」
オーダーとは、死体処理などの後片付けを行う人だ。欲しいとは思ってたしいっか。
「分かった。…と言うかさっきから敬語だね?なんで?」
「それはあなたが世界一の方でもありますし…」
(まあそうだよね。)
「そうだ。学校では敬語はやめなさい。私に近づくことも。緊急時の時は呼ぶ。いつでも殺せる用意を。」
「かしこまりました。」
〜学校到着〜
「おはよう!ゆうくぅ!」
ってこの声は女子の声…人気者ってすごいねぇ〜。まあ私もある意味人気者?だけど…
「えっと…そこのあなた?少し来てくれるかしら?」
「?はい。」
〜現在〜
お分かりにいただけただろうか?今………
相当めんどい事になっています。
キーンコーンカーコーン…
「今日のところは見逃してあげる。でも次はないから。」
(あ…終わった。)
すると、
「お怪我は?」
(ゆうく…ヒガンバナだ。)
「大丈夫。もう戻りなさい。」
「かしこまりました。」
〜授業開始から20分〜
バイクの音が聞こえる。暴走族かな?
私は窓を見た。
って学校入ってきてる⁉︎すると暴走族の一人が大声で…
「世界一の殺し屋の八神凛! 出てこい!お前を殺して世界一の殺し屋になってやる!八神凛!出てこい!」教室がざわついた。
「八神ってあの隠キャ?」
「ゆうく!こわいよぅ…」
(ってすがりついているのはさっきの女子じゃん。やば…
そういえば、八神凛って私ね。しゃあない緊急時だ。)
「ヒガンバナ。緊急時だ。戦闘体制用意。ルート確保とサポートを頼む。あと退学手続きも。私とヒガンバナの分ね。」
「何言っているんだ?」と教室の誰かが言った。
「了解いたしました。ルート確保中。完了。退学手続きは、後日送られます。サポートいつでもできます。」
「了解。あ…ちょっと待って」
私は、自分の長いスカートを右太ももの近くに一直線にハサミで切った。これで動きやすくなったかな?
「ゆうくぅ、どういうこと?よくわかんないよぉ」女子はゆうくの腕をつかんだ。
すると、ゆうくがつかまれた腕をふりはなした。
「汚い手で触るな。凛様を侮辱したこと許さない」
「え…」
「…ごめん。行くよ。」
「了解」
私は、5階にある窓から飛び降りた。
そして暴走族に言った。
「世界一の殺し屋?なれるわけないでしょ。私だって殺し屋になって色々苦労しているの!簡単に世界一を名乗るな。ゴミがぁ。ばいばい」
グサッ!グチュ……グサグサグサ…バタ…
ヒュッ!
よし、終わり。
「ヒガンバナ。後処理頼む。」
「はい。ルート送りました。そこにリコリスがいます。私もここが終わったら連絡をします。」
「ああ。」
〜リコリス合流場所にて〜
「久しぶり。すごく会いたかったよ。俺のクロユリ。」
「いつリコリスのものになったのよ。」
「俺とあった日から」
「あっそ。で、それだけ?」
「それだけではないが、本部に行くんだろ?その後の方がいい。」
「…分かった。本部に行きましょう。」
「そういえばヒガンバナはどうだ?」
「ええ、あれは使える。ありがとう。」
「礼はいい。俺がお前のためになにかしたかっただけだ。」
「…そう。あ…」
「?どうした?何か問題が?」
「ええ。大アリよ。私ね学校で暴れすぎて退学届を出す事になったの。」
「だから学校を紹介しろと?」
「そう。お願いできる?」
「ああ、入学届を送ってやる…と言いたいところだが少し待て。本部から言われるから。」
「?わかった。」
〜本部到着〜
「こんにちは。司令部。来ましたよ。」
「来ましたよ…じゃない。なんで月1回会わなくてわならないのに1年も来ない⁉︎お前の常識はどこに行った?」
「常識ぃ?そんなのここにいる頃から無くなってますよ。ここに常識なんてものはいらない。」
「…そうだったな。今日呼んだのは…」
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