柚月、なぜこんな…(1)

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中学生になると、ますますオトナっぽくなって、とても中学生とは思えない程に美しく、艶っぽくて妖艶で なので交際申し込みがあとを絶えず、それを柚月お姉ちゃんは悪く思わず、じっくりと品定めしていったが、残念ながら好みに合うのが、どうしても居なかったみたいで 両親の耳に入ったら両親がショックを受けるので、両親が居ないのを隙に、口を開くと必ず、 「あ~あ、早く、早く誰かに抱かれたいよ~! もうずっと我慢して来て、気が狂ってしまいそう~! 早く、あたしのファーストキスと初めてを攫ってくれるヒトが現れないかしら~!」 と言うようになった そして、この後、決まって自分のカラダを両手で弄り、女の子の最も恥ずかしい場所をいじめ、聞くに堪えない声を聞かせるのである (おっ、お姉ちゃん…… お父さんやお母さんがショックを受けるからと言って、避けているけど、私だって、私だってお姉ちゃんの今この姿がショックで堪らないのよ!? 私の立場は? 私は…どうでもいいの!? 悲しい!悲しいよ~!ひどいよ~!) どんどんオトナになって行く柚月お姉ちゃんに置き去りにされた気持ちが募り、寂しさ・悲しさに心がえぐられ、傷ついて涙が枕を濡らす夜をいくつも過ごしていった (柚月お姉ちゃんのバカ! そんなに急いでオトナになってどうするの!? そんなに急いで早くオトナになってしまったら、老けるのも早いよ? だからもう少しだけ、コドモを楽しもうよ! ねぇ~、お姉ちゃ~ん!)
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