柚月、なぜこんな…(1)

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柚月お姉ちゃんが中二・私は小六になり、入学式・始業式の日は朝からずっと雨で、式が終わり、家路する時間になってようやく雨が止み、雲の隙間からオレンジ色の光が差し込み、周りを見渡し、晴れの特異日である例年とは全く違う景色に、大いに戸惑いを感じずに居られませんでした 時の流れは速く、あっという間にゴールデンウィークも終わり、夏休みまで長い長い修行の日々に気が滅入る頃 例年通りでいけば、二週間後に梅雨入りとなる日 朝はよく晴れていたが、昼前に急速に雲が集まり、昼過ぎに雨が降り出し、そして瞬く間に激しいものとなり、この激しい雨はこの後ずっと止み間が全くなく降り続き、翌日の昼前にやっと止みました 天気予報も雨降るって言わなかったので、雨具を全く持っていなかった私は仕方なくランドセルまでも教室に残して、家の鍵だけをポケットに入れて、手ぶらで家路についたのでした 幸い、気温が30度なので、全身がひどく濡れても風邪ひく可能性が低い (両親は京都→奈良→鎌倉と、古都をめぐる旅を先週から満喫中です 家ではまたあのオンナと二人っきりなので、気が重いんですが、ここは我慢我慢しかないのよね~! あのオンナとは全く違い、私はちゃんと勉強して、良い大人にならないと! 宿題は授業の合間の休憩時間に全て終わらせたのは良かったけど、主な科目の教科書とかは、全部教室に置いていちゃったよね~、帰ったら何を勉強したら良いか~! ハァーーー……)
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