隣部屋の桃色吐息に悩まれて

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戻って来た姉は、最初のうちこそは割と温和しくしていたが、程なくしてこんな、はしたない事を始めました もうガマンできない! もう堪忍ならない! 「おっ、お姉ちゃん!? いい加減にしてよ!そっちは何の仕事もしていないからどうって事ないが、こっちは明日、中間テストの監督官を務めなくてはいけないのよ!?」 ふしだらなオンナの居城に殴り込んでみれば、ふしだらなオンナはベッドの上で、下着と髪の毛が激しく乱れ、顔が物凄く紅潮して、感じ入りながら、のったうちまわっていた まるでグラビアアイドルかAV女優のようにはしたない姿を見せるふしだらなオンナに、この二年間、このような光景を目にする度に、幻滅し嫌悪感を募らせて来た (一体何なのよ!このオンナは!) 「おっ、お姉ちゃんさぁ~、よくこんな、恥ずかしい事、みっともない事を飽きもせずに独りでできるわねッ!」 最初の頃は何か一言反論したり、「実は貴女も興奮しているでしょう!?」と冷たい言葉を浴びせたりしたけど、二年も経つと、私は完全に空気と化して、姉は自分の世界にのめり込んでしまっている あっさり敗北喫して、力なく自分の部屋へと戻り、猛烈な頭痛に苦しめられて、殆ど眠れずに涙を流しながら、夜を見送った 朝 なんとか起きて朝食作り、独りで食べていると、 「もう~ひどいじゃないか~ 自分だけで朝ご飯食べちゃって~」 強い頭痛をぐっと堪えて、声の主に目を向ける するとその姿に度肝が抜かれてしまう
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