柚月、なぜこんな…(1)

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柚月、なぜこんな…(1)

「…あっ、あぁーーん……」 (また今夜も始まってしまった! 二年間、何度抗議しても全く言葉が通じず、結局、こっちの完敗に終わった 今ではもう、私、疲れ果ててしまいました! もうこんな事…いつまで! ねぇ、こんな姉ですが、誰かがもらってくれませんか!? 貴方・貴女専属のグラビアアイドル・AV女優として(笑)) 「……あぁ~ん、抱いて!こ、このどうしようもなく火照るカラダをしっ、鎮めて、鎮めてください~!…あっ、あぁはあぁ~…いっ、いやぁ~ん…」 (あぁんもう~! 中間テストの採点中なのよ!? 全然、仕事にならないじゃない! …でも、もう……) おっ、お姉ちゃん、柚月姉ちゃん、どうしてこんなオンナに!? 二年前に、旦那さんに見限られてからずっと、誰とも肌を合わせていないから…のも一因だけど、それだけでは…ない… 私より二年早く生まれた柚月姉ちゃんはオンナである私でさえもドキドキ・惚れ惚れしてしまう美貌と、プロポーションの持ち主 四年前、25歳の柚月姉ちゃんが大手通信会社の営業部長の妻(オンナ)となった時は絵に描いたように、沢山の男達が悲嘆に暮れた 腰まで届く栗色の長い髪が少しカールしている柚月姉ちゃんはお姉様タイプの超がつく程の美女で、 アーモンドの形の目に、すっと通った鼻、そして男共が口を揃えてキスしたい!と言う唇がよく整った端正な美貌に、全身の新雪のような純白柔肌、オンナをも魅了するプロポーションはまさに最高級の芸術品
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