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そんな最高級の芸術品を傷つかず汚さず、鑑賞するだけに止めるべきだと思いますが、18年前に早くも傷つき、そして15年前にもう汚れてしまった
幼稚園時代からモテモテの柚月には沢山の交際申し込みがあったが、柚月はそれらを悉く退け、異性とは普通の友人にすらならなかった
小学校時代になっても異性からの交際申し込みが絶えず、柚月姉ちゃんはひどくうんざりしていた
ところが、小五の夏の日を境に、柚月姉ちゃんは大きく変わってしまった
実は柚月姉ちゃん、生まれつきの肌が敏感な体質で、常に服と肌が擦り合う事にむず痒さに苦しめられ、堪らない気持ち募らせて来た
なので、家では殆ど服着るなく過ごして、そして、殆ど外出する事ない生活していたのです
外出すると、必ずと言っていい程、男共に声かけられるのがうざったいのもあるし、一番嫌なのは服着る事です
従って、次第に寒くなっていく季節や一年で最も寒い時期の外出は、柚月姉ちゃんが最も苦痛に感じます
幼稚園や学校は仕方ないが、たまに両親と四人で外食するとか、決まって泣きじゃくったりして拒むのだが、結局父の強い権力に負けて渋々と
また、これから社会を知らなくてはいけないからと母に言われて、強引に二人で買い物に行った時も必ずと言っていい程、ひと悶着があったものだ
変な体質に悶え苦しむ柚月姉ちゃんの事は、あの日までは不憫で、気の毒に思っていたが、そんな思いもあの日にあっさりと吹っ飛んでしまいました
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