隣部屋の桃色吐息に悩まれて

1/4
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ

隣部屋の桃色吐息に悩まれて

「っん…あっ……あんあぁ~……」 「あぁ~ん…いやぁ~……う、嬉しい♪…あぁはあぁ……き、気持ちいい♪気持ちいいよ~♪…おっ…お願い……もっ…もっと気持ちよく、あっ、あたしを、あたしをいじめて~♪…あっ…あぁ~んはあぁ~……」 (おっ、お姉さんったら、また今夜も始まっちゃった! こうも毎日毎晩のように、隣の部屋で恥知らずな行為を満喫する姉に苦しめられて、全く眠れないし… ずっと、早く出て行けよ~!と言っては…いるけど、全く聞く耳を持ってくれずに、今夜もまた…… 全く、一体どうしたらいいんだ!? 頭痛いよ~!) あっ!ごめんなさい… 私、水沢美月と申します 私が現代文の教師を勤めている都内の女子高校は、毎年約200名の受験生の殆どが東大や早慶等の名門難関大学に現役で合格する進学校で、私の仕事はいたって順調で、殆どこれといった問題もなく日々の業務をこなせている これはひとえに、生徒や同僚の先生の方々、親御さん達の協力のおかげです 皆さんには、いくら感謝の気持ちを伝えようとしても、伝えきれないものがあるので、敢えて口にして来ていない 仕事には何の心配や悩みもなくやって来たのは素直に嬉しく、幸せに感じて来たけど、一方でプライベートでは… 二年前、旦那さんに縁を切られた姉の柚月が、私が住む実家に転がり込んで来ました 物凄く嫌だった! 超高級マンションか何かにしてって激しく抵抗したけど、世間体もあって、呆気なく敗北を喫した
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!