はじまり

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はじまり

「やだ・・・エモいんですけど!!」 「あの2人やっぱり・・・まじで推せるわ」 周りからはそんな声が聞こえてくる。 (あれ?男同士なのに変におもわれてない?) 僕はそのことに驚いた。 「ちなみに蒼が僕を狙ってたっていうのは・・・」 「もちろん恋愛として!晃は鈍すぎて全然脈なしだったけどね」 蒼はそう言うとカラカラ笑った。 「蒼は恋敵だけど、俺たちが一歩前進するきっかけをくれたから許す。だけど晃には近づくな」 隼人は蒼を牽制して俺の頭をそっと撫でる。 「晃は俺じゃだめか?」 隼人は捨てられた子犬のような目で僕を見つめる。 「えっと・・・まだ正直言って恋愛として好きかはわからないけど、隼人のことはすきだよ・・・」 そう言うと僕は誤魔化すようにカルボナーラをパクパク食べた。
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