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「愛だね」
蒼が校内でいちゃついている僕たちに向かって言った。
「蒼!お前からも言ってくれよ。これじゃ学内中に俺と隼人のこと知れ渡っちゃうよー」
僕は必死に蒼に助けを求めたけど、蒼はケラケラ笑いながら
「いや、もう,充分つたわっててさ、いつ付き合うか賭けのネタとかになってるから、気づいてないの晃だけだから」
僕はびっくりした。
だって舞花も綾音も僕や隼人にアタックしてきていたのはなんだったのだろう。
「じゃあ舞花ちゃんと綾音ちゃんは・・・」
「あれは玉砕覚悟の特攻員だからね、勇気あるし、2人が付き合うきっかけになったって、皆んなに褒め称えられてる」
(僕が知らないところでそんなことが・・・)
僕は目眩がしてその場にうずくまった。
すごく恥ずかしくて耳まで真っ赤になってしまっているだろう。
「うずくまる晃かわいいな」
隼人が言うと、蒼も同意する。
「小動物だな・・・抱っこしたい」
「完全に同意だけど晃を抱っこしていいのは俺だけだから」
隼人は蒼を牽制する。
僕はもう諦めの境地で2人の言い合いを聞いていた。
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