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「今の見た!?」
「やばいよね!まじで眼福」
周りの人たちがそんな事をヒソヒソと言っているのが聞こえてきた。
「やっぱり目立つからさ、こういうことは2人きりのときにしよ?」
僕が上目遣いで隼人を見上げると、隼人は急に真顔になった。
「どうかしたの?」
僕は何かまずい事をいったのだろうか。
不安になり必死に聞いたが隼人は僕から顔を逸らして微かに震えている。
(まずい、何か地雷をふんだのか)
僕は慌ててあやまろうとしたが、隼人の言葉にさえぎられる。
「悪い、今ちょっと俺の俺が大変だからしばらくそっとしておいてくれないか」
「へ?」
僕の気の抜けた声が漏れる。
(たったあれだけで隼人は僕に・・・欲情したと・・・)
それに気がつくと僕は真っ赤になって俯いて、隼人が大丈夫になるまで無言でまったのだった。
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