始めよう

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「隼人どうしたの?なんだか元気なくて心配だよ」 僕がそう言うと隼人は力なく微笑んだ。 「正直に話すとね、さっきの晃の言葉、誘ってるのかと思ったんだよ」 (先程の言葉・・どれだ?) 僕がポカンとしていると、隼人は言った。 「俺の部屋でコーヒー飲みたい」 「ああ!あれ!だって新しいマグカップ早く使ってみたいと思わない?そんなにいやらしかった?」 僕が困ってオロオロしていると隼人は首を振る。 「俺の心が汚れてたんだよ。無垢な晃をそんな目で見た俺が悪い」 「隼人は優しいね・・・でも僕はまだ隼人と恋人になったばかりだし、先に進むのはまだ怖いな・・・」 僕がそう言うと隼人は僕の肩を抱き寄せて頭にキスをした。 「今までも散々待ったんだ。今更だし、何ヶ月でも待つよ」 隼人は紳士的に言ってくれる。 「男同士のセックスもまだ勉強してないし、用意が完全じゃないと、僕が隼人のこと抱いて気持ちよくしてあげられないし、もうちょっとまっててね。僕の童貞もらってもらいたいから完璧に準備したいんだ」 僕はとびきりの笑顔で隼人に言った。
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