どっち?

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「ダメだ!!いくら相手が晃でも・・・俺が晃を抱きたい」 そんなわがままをいう隼人の耳元にフッと息を吹きかける 途端隼人の体がびくんとはねる。 「もちろんすぐにとはいかないけど・・・いずれは・・・ね?」 僕はそう言うと隼人から体を離してテレビをつけて映画を見始めた。 (ふふふ・・・作戦通りだ) 実は今回のこと、蒼からの入れ知恵なのだ。 『いざという時になってまだ気持ちがきまってなかったら、童貞貰ってっていって、迫ると多分隼人はひいてくれるよ』 その一言で今回身を守ったわけだけど、僕の心が定ったら隼人のことを抱きたいと思う気持ちに嘘はなかった。 (僕の気持ちが固まったら・・・その時は・・・) 想像するだけで恥ずかしくなって耳まで赤くなってしまった。
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