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「よ!お二人さん!相変わらずだね!」
蒼が近づいてきてピラリと一枚の紙を差し出してきた。
「なにこれ?」
僕が聞くと蒼は
「夏祭り!この近くの大きめの神社でやるんだけど結構規模が大きくて賑わうから楽しいよ。俺は友達と行くからダブルデートしないか?」
「夏祭りがかあ!いいね!せっかくだから浴衣着ようかな」
僕は母の趣味で浴衣や着物の着付けを習わされていて、自分も他の人にも着付けができるのだ。もちろん母から何枚かの浴衣や着物をもたされている。
「晃が浴衣着るならいく」
隼人は即座に答えた。
(全く、隼人はブレないな)
「じゃあ隼人も浴衣を・・・ああ、隼人は持ってないか・・・僕のだと丈が足りないし」
そう言うと隼人はガタリと立ち上がり僕の腕を掴んだ。
「買いに行こう!いまから」
「ほんとブレないね隼人」
蒼も呆れ顔で苦笑いした。
「じゃあ6時に神社前に集合な」
蒼はそう言って去っていった
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