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「なあんだ!そんなことか!もちろんいいよ」
僕は隼人からのお願いが簡単なものでホッとしながら答えた。
すると隼人は嬉しそうに微笑む。
「嬉しいな…晃と一緒に眠るなんて、子供の時以来だな」
隼人はしみじみとそういうと僕の手を取ってスタスタ歩き始めた。
長身の隼人の早足についていくのがやっとだった僕は隼人に文句を言う。
「隼人もっとゆっくりあるいてくれよ!身長差考えて!」
隼人はモデルのように足がながいのでリーチが違う。
本気で早足で歩かれたらついていく僕は小走りになってかなりきついのだ。
いつもは意識的にか無意識のうちにかわからないけど僕に歩幅を合わせてくれているから、今の隼人が全力で歩いている事が不思議だった。
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