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フッと目が覚めると隣にいたはずの隼人がいなくなっていた。
布団を触るとまだ温かいからおそらくついさっきベットから抜け出したのだろう。
僕は温かい温もりから離れるのが寂しくてしばらくモゾモゾしていたが、思い切って布団から出ると洗面所に向かった。
顔を見るといつもよりなんだかツヤツヤしている気がする。
(もしかして隼人と寝ていい成分が排出されたのかな?)
顔を洗って鏡をじっと眺めていると美味しそうな匂いが漂ってきた。
リビングに行くとそこには美味しそうなサンドイッチが並んでいた。
「おはよう晃、コーヒーのむ?」
隼人はそう言うとペーパードリップのコーヒーを入れ始めた。
「隼人、僕のために作ってくれたの?」
嬉しくて声が弾む。
隼人はそんな僕の事をギュッと抱きしめると頭に顔を埋めて言う。
「晃に,喜んで欲しくて…。どうかな?」
「すごく嬉しいよ。ありがとう」
そう言ってから僕は隼人の唇に触れるだけのキスをした。
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