新たな生活

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新たな生活

桜がひらひら舞うなかで僕と隼人は手を繋いで歩く。隼人は僕を見て微笑むし、僕も隼人を見て笑った。 久しぶりに小学校時代の夢を見て僕は幸せな気持ちになった。 (隼人はずっといいやつだし、ずっと親友でいてくれている。これからもきっとそうだ) 僕は夢の余韻に浸りながら身支度を整える。 僕と隼人は小学校を卒業すると、中高一貫の学校に入学したから、ずっと一緒だった。 大学は流石に別のところに行くだろうと思っていたけど、隼人は僕が志望した大学と同じ所を偶然志望していたため、大学でも学部や専攻まで全て同じだった。 (ここまで一緒なら高校時代とかわらないな) 隼人はいつまでも変わらず僕に優しく過保護だし、僕は相変わらずドジをよくして周りをヒヤヒヤさせるので、僕たちは皆んなからも公認のペアになっていた。 「晃ー!じかんだぞ」 窓の外から隼人の声がする。 時計を見ると講義の時間にギリギリ間に合うかと言う時間になっていた。 「隼人ごめーん!!また時間勘違いしてた」 僕はそう言うと急いでカバンを持って隼人の元に走った。
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