新たな生活

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講義はとても興味深く、僕は必死に教授の話を聞きながらノートをとっていた。 隼人はそんな僕の耳を触ったり、シャーペンを握る手をつつっとなでたりやりたい放題していた。 「僕は今集中してるの!そういうのはやめてくれる?」 流石に無視出来なくなって僕は隼人を咎める。 「だって暇だし、俺はこの講義興味ないから」 しれっと隼人が言う。 (だったらなんでこの講義とったんだよ!) 真剣にやってる僕から見ると不真面目極まりない隼人に腹がたった。 「興味ないなら寝てれば?」 僕がそう言うと 「目を閉じたら晃のことが見えなくなるのがヤダ」 そう訳のわからない駄々を捏ねた。 「何言ってんの。それじゃ僕が隼人のまるで彼女みたいじゃないか」 心底呆れてそう言うと、隼人はニヤッと笑って 「じゃあいっそ俺達付き合ってみる?」 そう言った。 (いつもの悪ふざけか・・・) 僕はため息をついてその言葉を無視して講義に集中した。
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