新たな生活

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「いくなよ・・・」 隼人がボソリと言う。 「へ?なんで?」 急に不機嫌になった隼人は僕の手を掴んで抱き寄せた。 「俺は晃だけが好きだから、晃にも俺だけを見て欲しい。他のやつと映画なんか行くなよ」 僕たちの周りに座っていた人達がざわめいたような気がした。 僕は突然のことに驚いて隼人を押し返そうとしたけど隼人の力は強くて僕は隼人に抱きしめられて動けなかった。 「あーあ、俺も晃狙ったのに全然相手にならないかあ」 蒼はそう言うと映画のチケットを僕達の前にスッと置いた。 「こんな場所で公開告白させちゃったお詫び、2人でデートしてこいよ」 蒼のその言葉で僕は停止していた思考が動き出す。 「隼人、確認だけど、隼人は僕のこと恋愛として好きなの?」 ドキドキしながら答えを待つと、隼人は即座に答える。 「初めて会った日からずっと恋愛として好きだった」 そこまで聞いて僕は両手で顔を覆うと耳まで顔があかくなって机に突っ伏した。
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