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第15詩「月に恋焦がれて」恋愛詩
赤く燃える太陽にひまわりは、恋破れ火傷を負ってしまった。
夜になりそれを癒し、慰めたのは月。月に恋したひまわりの精。
――月さん、月さんならあたしを優しく包んでくれる?――
月の精は、穏やかにうなずく。
嬉しいあたしは、優しい月さんの妻になりたいの。
月の精はその告白に驚いた、月は受け入れたが…
そなたが望むならただし、ぼくとは夜しか会えない。
雨の日や月が雲に隠れてしまったら会えないよ。それでも良いのかい?
問いかける月の精、うなずくひまわりの精。
それからひまわりの精は、月の精の妻になって
暑い日中をひたすら耐えて夜には、夫の月の精と会うようになった。
曇りや雨の日もひまわりの精は、会えない時間を待ち続けて
ふたりが会えた日には仲間のひまわり達は、彼女の心に応えて一斉に
月の方を向き、月光に照らされ金色に光ってふたりを祝福した。
そして…決して結ばれないと思っていた、ふたりの間に子が生まれた。
ひまわりの精は神様と約束を交わした。
毎年生まれ変わり、この子と月の精を愛すると。
神の御前でひまわりの精と月の精は、誓いのくちづけをした。
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最近、あちらの自主企画でこの作品を元にした小説を書きました。
詩と小説ではこのふたりのイメージが変わるのは、なんでだろう?
詩の投稿雑誌にも出した詩です。
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