第6話「空に浮かぶ三日月が」童話詩

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第6話「空に浮かぶ三日月が」童話詩

赤い屋根の可愛いお家の窓を開けて マシュマロ色のくまの子が空を見上げる。 夜空には、三日月が出ていて…… あーあ、あのクロワッサンみたいな お月様にはちみつをたっぷりかけて、食べてみたいなあ。 くまの子はペロリと舌なめずりをした。 三日月は食べられてはかなわないと、雲に隠れてしまったよ。 残念がるくまに、ママは夕食に野菜たっぷりのチキンシチューと クロワッサンのはちみつがけを作ってくれた。 くまの子は喜んで、パパとママと食卓を囲んで 甘~くておいしいはちみつたっぷりの クロワッサンとシチューをぱくつき、お腹いっぱいになった。 でも、あのお月様も食べてみたかったなあ。 ベッドで眠るくまは、夢を見た。 大きな月にはちみつをかけて食べる夢を。 さあ、念願のお味はどうだったんでしょうね。 それはくまのみぞ知る、そんなお話だよ。
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