第22詩「まんじゅしゃげ揺れて」こころの詩

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第22詩「まんじゅしゃげ揺れて」こころの詩

秋の夜長の満月に揺れる、揺れるまんじゅしゃげ。 私の大切なあの人は、去年の夏の盛りに逝きました。 お願い、花よ。この想い届けて想うは、あなたただ一人。 秋の夜長の満月に揺れる、揺れるまんじゅしゃげ。 赤い色、白い色。秋の風に寂し気に揺れて… 秋の夜長の満月に揺れる、揺れるまんじゅしゃげ。 あなたを想えば、あふれる涙。お願い、花よ。この想い あの人に届けて想うは、あなたただ一人。 いつかは天寿を全うし、あなたに逢える日が来るのでしょうか? それまで私は、生きます。あなたの思い出を胸に秘めて… 秋の夜長の満月に揺れる、揺れるまんじゅしゃげ。 私を笑顔にしてくれた、あなたが彼岸(ひがん)でも笑っていられるように。どうかどうか。 赤い色、白い色。秋の風に楽しそうに揺れて… 夕日のその向こうで、あなたと一緒に大切な人たちが笑った気がした。 私もつられて笑う。あなたが生きた世界で私は今日も生きる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 彼岸花の別名が、曼殊沙華(まんじゅしゃげ) 此岸(しがん)=この世 彼岸(ひがん)=仏様の世界 という意味があるそうです。
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