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智也に対する挫折の提供に成功した私は、その仕事の成果を認められ、さらに難易度の高い人物へ派遣される事が決まった。成功すれば、昇進の可能性もある。だが私はその話を蹴り、智也の専属挫折になる決意をした。挫折に、自らの進むべき道を指し示してもらっていると智也が感じているように、私も挫折提供者として智也を幸せに導くのが自分の進むべき道だと気付く事ができた。挫折の人生が人間によって変えられるなど、微塵にも思わなかった。私はこの先、智也と共に生きていく。彼が私を必要としなくなるその日まで。
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