9人が本棚に入れています
本棚に追加
第2話
なんとか評論家さんがいう
すべて正しく耳に
入ってきそうになって
身を護る濃い彩を纏う
みんな間違ってて
正しくなんて
誰かのものさしの隙間
それでも
権利だとか
六法全書とかあって
話せない人の声を
切り取って
今の想いのように
流れていく世界
たったひとつ
今日願うならば
切り抜いた言葉や姿で
人を彩らないでほしい
彩りが迷子だから
傷つくんだ
いつかそんな風に
なりたくないだなんて
そんな感情をむけたくない
むけてしまう心にため息
決められた道かもしれない
だけれど歩く先を選んだ
それはみんな一緒だよな
どんな道を選んだって
結末がどうだって
選んだ事実は誰にも渡せない
ほら、ころんだ
きこえてる
誰より心が言っている
ころばない道は探せない
だったら
うまく転べるように
そんな道を選ぶ
人生なんて
でっかすぎてみえないよ
足元からのびた影の向こう
手をまっすぐに伸ばした先
誰かがくれる大切に
気づけもしない事が悔しい
悲しみばかり
下をむけば
そりゃ楽だ
目をとじたら
そりゃ楽だ
だけど
あの場所にいけば
わたしには
羽がついて
桜を見下ろしながら
地球の横で花火を照らす
季節が通りすぎても
季節に戻れるなんて
魔法みたいじゃないかな
誰かが作り上げた空間が
たくさんのひとの
大切な空間になっていく
どっちの世界が
本当だとしたって
どっちの世界でも
想う気持ちはかわらない
それは素敵な魔法に
かかったまんまで
魔法はとけるのかもしれない
わたしは
魔法にかかりにいきたいから
ひとりでも
1日の終わりには
寂しくなったら
好きな季節に
魔法に世界にあいにいく
5/24(水)第3話 公開予定
最初のコメントを投稿しよう!