3/22
前へ
/22ページ
次へ
第2話 なんとか評論家さんがいう すべて正しく耳に 入ってきそうになって 身を護る濃い彩を纏う みんな間違ってて 正しくなんて 誰かのものさしの隙間 それでも 権利だとか 六法全書とかあって 話せない人の声を 切り取って 今の想いのように 流れていく世界 たったひとつ 今日願うならば 切り抜いた言葉や姿で 人を彩らないでほしい 彩りが迷子だから 傷つくんだ いつかそんな風に なりたくないだなんて そんな感情をむけたくない むけてしまう心にため息 決められた道かもしれない だけれど歩く先を選んだ それはみんな一緒だよな どんな道を選んだって 結末がどうだって 選んだ事実は誰にも渡せない ほら、ころんだ きこえてる 誰より心が言っている ころばない道は探せない だったら うまく転べるように そんな道を選ぶ 人生なんて でっかすぎてみえないよ 足元からのびた影の向こう 手をまっすぐに伸ばした先 誰かがくれる大切に 気づけもしない事が悔しい 悲しみばかり 下をむけば そりゃ楽だ 目をとじたら そりゃ楽だ だけど あの場所にいけば わたしには 羽がついて 桜を見下ろしながら 地球の横で花火を照らす 季節が通りすぎても 季節に戻れるなんて 魔法みたいじゃないかな 誰かが作り上げた空間が たくさんのひとの 大切な空間になっていく どっちの世界が 本当だとしたって どっちの世界でも 想う気持ちはかわらない それは素敵な魔法に かかったまんまで 魔法はとけるのかもしれない わたしは 魔法にかかりにいきたいから ひとりでも 1日の終わりには 寂しくなったら 好きな季節に 魔法に世界にあいにいく 5/24(水)第3話 公開予定
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加