1人が本棚に入れています
本棚に追加
6.「梅雨の日の出会い」
パラパラ 雨音響く。
雨宿りのカフェの軒下。
人が次々と行きかってゆく。
それを見送る私、サラリーマンも学生も皆急ぎ足ね。
雨が止むのを願い、空見上げる。
パラパラ 雨音響く。
雨宿りのカフェの軒下。
人ごみの中 一人の男性が近づいてきた。
ぶっきらぼうに傘を突き出して
戸惑う私に優しい眼差し向けた。
傘を受け取る私に、名も告げないまま、彼は行ってしまった。
冷えていたこころに温かい、湯のようなものが流れ込んでゆく。
この気持ちは何て言うのかしら?
次々とつぼみだった花が、咲いていくようなこの気持ちは。
「また逢いたい」
願いを込めて、彼の背中が消えていった方をじっと、見つめた。
パラパラ 雨音響く。
雨宿りのカフェの軒下。
雲間から日が差し込んできたわ。
こんな出会いがあるなら、ゆううつな梅雨の日もいいかもね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年は梅雨が明けたのか、明けなかったのか
分からないうちに夏になりましたね。
すっかり、この詩を投稿するのを忘れていました💦
最初のコメントを投稿しよう!