春の酔い

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「はい」 「無理矢理……最低……」 「美羽ちゃんがあんまり健気に舐めてくれるから、ちょっと乱暴にしたくなっちゃって」  綺麗な顔でへらりと最低なことを言うな。  私の顔を見て、時任は補足するように続ける。 「大丈夫。俺、今ヤリたくてたまんないから、またすぐ勃つよ」  本当に、最低。  時任は私の服を脱がせ、ベッドに横たえた。慣れた手つきでブラジャーのホックを外し、ショーツを下げる。流れ作業のように淡々と。  私の秘所をいじると、時任は少し困った顔をした。 「あんまり濡れない方?」 「わからないけど、たぶん」  本当にわからない。感じにくい方なんだと思う。達したことはない。 「どこが好き? やっぱクリがいい?」 「クリも中もそんなに……」  時任は少し考えている様子だった。しばらくして、すうっと下から上に背中をなでられた。ぞくぞくする。私の反応を時任は見逃さない。 「へえ。背中、好きなんだ」 「わかん……ない……」  時任は私を四つん這いにさせた。バックだと何をされるかわからないのが、ちょっと怖い。 「ゴム……」 「ちゃんと着ける。こんなところにあるやつ、イタズラで穴開けられてたりしたら、たまんないし」  用心深いことだ。まあ、時任のサイズだと、備えつけのものは苦しいかもしれない。  時任は財布からゴムを取り出す。財布に入れているのが、嗜みという感じがする。
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