gift

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キスだけでは物足りなくて、 ひとり暮らしの自宅に彼を連れ込んだ。 「川瀬くん‥‥僕を抱いてくれる?」 「いいよ。岸野くんの好きなだけ、 抱いてあげる」 ベッドに押し倒された僕は 彼と貪るようなキスを交わしながら 時間をかけて互いのカラダを探り合い、 文字通り密度の濃い時間を過ごした。 佐橋との時とは全く違う。 たとえ愛が育っていなくても 不安がなければ 気持ち良くなれることを知り、 彼に対して素直に身を委ね、声を上げた。 彼も僕を抱きしめ、僕の中で何度も果てた。 数時間前までは知らない者同士だったのに、 こんな出逢いも悪くないと思った。
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