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正解だと言う様に頭を撫でられた。
「ああ……あっ」
ゆっくりと押し入られる……押し付ける、取り込む。
「襲って」
「ああ…………ぱいっ……」
上に座らせられていて、自重で沈んでいく。片手で自分を掴んで、開いている手は先輩の肩を掴んでいる。お湯の浮力があってゆっくりとしか進まない。
「あ、……せんぱ、い……」
じれったい。
ゆっくりとゆっくりと進むそれが、熱と脈を伝えてくる。やっと与えられたそれに絡み付いて、締め付けてしまう。
直接触れ合うそれを感じて、ぶるっと身体が震えた。
「寒い?」
「……違う……んっああ……」
身体を起していて、胸から上は湯から上に出ている。だけど、放出を許されない身体は熱く熱を持っていて、寒さなんて感じない。それよりももっと、もっと、熱くして欲しいと身体が震える。
肩に額を擦りつけて、物足りなさを訴える。
やっと、最奥まで入って息を吐いた。
「それから?」
声が掠れて、俺を震わせる。先輩は笑って、「そんなに好き?」と言うから、余計に身体は反応してしまう。
「大分、慣れたのかと思ったんだけど」
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