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腰を引かれると引きずられるように内壁は刺激されて、それを押し戻されて壁を強く擦り上げられるとかん高い声が上がってしまう。
「いいよ。その声……響」
耳元で甘く、掠れた声で囁いたりするから、俺は声を余計に止めることもできなくて、前のめりに倒れて先輩に縋りつく。
「……手、駄目」
握っていた手の力も抜ける。抜けて……擦りあげてしまう……。
どうするって、聞いたくせに返事なんて聞いてくれない……。
限界って……限界だって分かってるくせに……。
「……ってぇ。響」
ジャケットの上からその肩に噛み付いた。
「うぁ……ああっ……駄目、っちゃうから」
「どう、する?」
いまさら聞かれてもどうすることもできない。縋りつくしかなくて、自分では抗うこともできない。
何度も頷くけど、それでは許してくれない。
「も、……いい、から……イかせて……」
ぎゅっと目を閉じると快感に潤みきった瞳からは涙が零れた。
「いいよ」
「いあっ……ああっ」
俺の手の上から先輩の手が重ねられて、強く擦りあげる。それと同時に下から強く何度も突き上げられて、仰け反った。
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