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「お腹空いてますよね。春にもらって帰ってきたんで食べましょう」
ゆっくりと起き上がってソファーに座って伸びをした。
その自分の腕を見て、先輩を見て笑ってしまった。
「その前に、着替えないと」
2人ともお揃いのサンタ服のままだ。先輩はまだ、手に白い袋も持っているし、帽子もかぶっている。
テーブルの上に置いていた夕飯を入れた袋を見て、「夕飯食べます?」と改めて聞いた。
日付はすでに変わろうとしている。
今日ぐらいいいかなと、せっかくのクリスマスだからいいかなと、先輩を見て微笑んだ。
「俺、プレゼントって用意できなかったんですけど、これなら喜んでくれるかなって……」
立ち上がって冷蔵庫に向かった。白い大き目のケーキの箱を取り出して振り返る。
「どうぞ」
箱を渡すと桃香先輩は白い袋を机の上に置いて箱を受け取った。
箱を開けて、「ありがとう」と微笑み返された。
「夕飯まだですけど、クリスマスだし、今日だけってことで、夕飯にしていいですよ」
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