エピローグ

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 昨日のクリスマスパーティーの片付けや手配などで寮へは明日までいることができる。その後は桃香先輩の実家へと連れて行ってもらえることになったのだけど、家族は海外で生活をしていて留守。  2人きりかと驚いたが……梓先輩が一緒で、すぐ近くには園田先輩の実家もあるらしい。  従兄弟同士で実家は同じ2人。年末年始はいつも2人で過ごしていたらしく、今年は園田先輩と俺も合わせて4人で共同生活をすることになったらしい。  園田先輩と梓先輩は昨日から旅行に行っていて、明日合流とのことだった。  それならそれで先に説明して欲しかったと訴えると、「他に予定があったの?」と聞き返された。  「別に無いけど」と返すと、「こうなることは分かってたんだから」と笑顔で言われてしまった。  俺は、桃香先輩の掌の上で転がされていたような気もしなくは無いが、2人きりじゃ無かったことに安堵すると共に、4人で大丈夫だろうかと不安にもなった。 「大丈夫だよ。2人で何とかなってたし、4人もいるからね」  それが、とても不安だけど、「よろしくお願いします」と俺は頭を下げた。 「楽しい年末年始になるといいね」
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