椎名くんは迷わない

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「し、椎名くん?」 「何?」  椎名くんはいつもの顔だ。可愛いだなんて爆弾発言したくせに、何でこんな普通の顔ができるんだ。  こっちはさっきの言葉の意味を問いただす勇気も出てこないのに。 「いや、何でもない……」  二人黙ってコーヒーを飲む。  ……ねえ、オチは?  オチはまだですか?  どうすんのこれ。手が震える。  この緊張感に耐えられないよ!  リア充爆発しろ? ああ分かったよ、してやるよ! 「やっぱ、みっちー呼び出してくんない⁉︎」 「何で⁉︎」  この後、何故か三人で仲良くお茶した。けっこう楽しかった。
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