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ガヴィの識別証を確認してこの街の有力者が現れる
「えー、簡潔に言います。戦闘は終わりました」
ガヴィの一言で病院の待合室に集まった避難民から歓声が湧き上がる
「後20~30分でスタジアムに医療チームと仮設病棟が空輸されます、動ける方は医療チームスタッフの指示でサポートお願いします、後に連合から復興チームが派遣されますのでケンカせずにお願いします!それではっ」
ガヴィは病院を出るとバイロン軍捕虜の元へ向かい、監視してる地元警察に挨拶する
「監視ご苦労さま」
「はっ!」
「怪我人は?」
「別棟にて治療をさせてます、遺体は遺体袋で保管しております」
「30分以内にスタジアムに医療チームが来るから移送してあげて」
「了解しました!」
「恨みはあるだろうけど仕返しなんて考えないでよね?」
ガヴィは警察官にクギを刺してから部隊長が囚われてるエリアに向かう、そこには30代後半の男性が手錠をかけられて座っており、入ってきたガヴィに対して鋭い目で睨みつけていた
「お前がアレのパイロットか」
「だったら何よ?女だからバカにして全機戦闘不能にされた隊長さん」
図星なので何も言えず睨む事しか出来ない、ガヴィは背負っていたバッグから通信機の様な物を取り出して隊長に渡す
「言わなくても分かるでしょ?救難信号機。これから貴方に命令しま…」
「俺はどうなっても良い!部下だけは見逃してやっ…」
食い気味にガヴィの言葉を遮った隊長に向けて懐からオートマグナムを素早く抜いて突きつけた
「今の貴方に発言権は無い、黙って聞いて」
観念したのか疲れた様に座る
「貴方達の負傷者が最低限の治療が終わるまで全員ここに拘留し、治療が終わり次第1週間分の水と食料と医薬品をつけて郊外に移送します」
部隊長はありえないという表情でガヴィを見る
「でも解放するのは[人]だけ、EXMと武器はこちらで鹵獲するわ」
〔この山賊めぇ…〕
部隊長は地球人に分からないと思ってバイロン星の公用語で貶したが
〔口のきき方に気をつけてよね?バイロン語が分かるのも居るのよ〕
〔なぜ!?〕
〔だってアタシ…半分バイロン人だもの〕
〔なん…だと?ならばなぜ帝国の為に戦わない!〕
〔その帝国は父を見捨て、地球は受け入れた…少なくともそれが理由よ〕
〔…ならばお前の素性をバラしてやる!そうすればお前も…〕
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