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極東へ
…ガコォン……
「整備長、ローゼンリッターのハンガーラック固定完了しました!」
「よし、いつも通り清掃と冷却終わらせたらデータ取り忘れるなよ」
整備班の返事が終わると整備長はラトからの無線通信を持っているタッチパッドで受信する
「ありがとなラト、ラボでチェック終わったら休んでいいぞ」
「はーい、行こうグリフォン」
そう言うとラトは装備していた外装を外し、支援機モードになったグリフォンにのって格納庫からラボに向かい、入れ替わりにストーム少佐が艦橋から下りてきた
「整備長、リッターはどうです?」
「…良くねぇな、少佐やガヴィの動きに追いつくにゃあ今までのアルトや鹵獲したバイロン軍EXMの部品じゃあ無理だ」
「すみません」
「謝るのはお前じゃあ無ェ」
整備長は少佐の胸に軽くグーパンを入れ
「お前みたいな風来坊を扱うのはアストライア隊じゃ無ェとな(笑)所で妹の様子はどうよ?」
「どうにか目を覚まして一昨日集中治療室から一般病棟に移ったそうで。工場で新型の確認をしてから見舞いに向かいます」
「仕事熱心なのぁ良い事だがよ、見舞いを優先しても良いンだぜ?」
「……ルーニー大尉が許すでしょうか?」
「あれは事故だ、そうでも無きゃお前に懐くもんか」
そこへ少佐を呼ぶ艦内放送が流れ
「じゃあ艦橋に戻ります、リッターのデータは本艦と工房それぞれに暗号通信で送ってください」
「おう、じゃあ行ってこい」
艦橋に戻った少佐はそのままクルーの説明を受ける
「工房から通信がありました、会長がいつ来るんだ?と急かしてましたよ」
「早く試したくて仕方が無いのだろうな」
そこにパイロットスーツから軍服に着替えたガヴィが入ってくるなり少佐に駆け寄り敬礼をする
「ガンビエッタ=ルーニー帰還しましたっ!」
「任務ご苦労さま、食事して休んでて良かったのに」
「えー?これからJ国に行くんでしょ?だったらお腹空かせてなきゃダメじゃないですか」
アジア東端にある極東J国、アジアの中心地でありながら超一流の精密機器の技術大国、先進的な医療、そして独自のJ国料理と世界各国の食が楽しめる地球のレストランとしても有名で外国人ならば1度は行ってみたい国の上位10位以内に必ずランキングする島国である
「少佐、デートの打ち合わせは他所でお願いします」
「す、すみませんっ」
艦橋内に笑い声が響く、そこもアストライア隊らしい
「で、どれくらいJ国に滞在するんですか?」
「ローゼンリッターのオーバーホールだからね、少なくとも2ヶ月は見てるよ」
一方、J国某空港ロビー
「ここがあのJ国かぁー」
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