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特別格納庫の会議室には本菱重工業の役員と工場長、ストーム少佐と整備長とメインパイロットのガヴィ、そしてウィンストン夫妻とハンチングを被った好々爺の老人が1人…
「頑張っとるかー」
役員と工場長が老人を一目見ると大慌てで
「か、会長!?」
少佐は老人の事を知っている、アストライア隊の支援者であるG国の有力者ウッドランド家当主セルジュ卿が[御館様]と呼ぶ地球連合軍の裏の実力者の1人、本菱グループ会長の本菱源太郎その人であった
「かの高名なマイスターを呼んだのは他でもない、開発機と新型部品の調整とすり合わせを頼みたい」
「ボクも地球やバイロンでも無い噂の第3のEXMには興味ありましたからね」
(コイツ…どこまで知ってるんだ?)
少佐の背中に冷や汗が流れる
「北米にも出ましたからね、その時はすぐ消えてしまいましたがココにはそれがある」
レスリーは少佐をお前は分かってるんだろう?と一瞥し
「近いモノは出来たが扱いに戸惑ってる…って所ですかね?」
「実際、工房に行きましょう。工場長、案内頼みます」
「はいっ、では皆様こちらへ」
一同は工場長の案内で地下へ行く事になる。そこには地球連合の主力機アルトと上位互換のラビオット、そして鹵獲したバイロン軍のポルタノヴァとシエルノヴァが置かれておりその横には見た事の無い人型が置かれていた
「コレが第3勢力であろう機体スピナティオ、女性型のスピナティアです」
レスリーはこの2機に関して少佐は知っていると確信し
「驚かないンですね」
「何度か見てますので、では私は病院から呼ばれておりますので失礼致します」
「エレナ、誰かに頼めるかい?」
「分かりました手配します」
本菱グループが手配した宿泊施設に少佐とガヴィが向かう途中、コレクションモデルの様な女性から声をかけられる
「お急ぎでどちらに向かわれるのですか?」
「監視しろとのご命令ですか?アイナ=コーラル殿下」
「なぁんだ、バレてたのね」
「残念ながら病院に行くのは本当です、なんなら御一緒しますか?」
「そうね、面白そうだから御一緒させて貰おうかしら」
少佐はガヴィにコソッと
「後で2人の時間作るから今はガマンして」
ガヴィもコレには抗えず
「少佐、アタシはローゼンリッターのパイロットなのでココに残ります。あ、ちゃんと連絡は入れてくださいね?」
「分かった分かった、では行きましょう」
少佐とコーラル殿下を見送ってガヴィは工房に戻るとローゼンリッターの隣にフレームだけのEXMが隣に置かれていた
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