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男は7本の刀を古道具屋に売ろうかと思いましたが、
考えていたよりも重いので、2本捨てることにしました。
肩に担いだ剣は、闘い用ではなくマジックに使うものです。
本物のような切れ味はありません。
ま、いっか。きっとこんな剣だって売れるだろうさ。ヤフオクに出してもいいかな。
男の足取りは軽い。こだわらないのです。
ひょうひょうと生きて行くのが男のモットーです。
明日は明日の風が吹く。宵越しの金はもたねえぜ。
剣を失くし困っているサーカスのマジシャンのことなど、
どうでもいい。微塵にも考えません。
こういう人案外いますよね。ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男タイプ。
以前は大っ嫌いだったんですけど。妙なことに
一緒に暮らしたり、仕事しない分にはそれほど嫌いでなくなりました。
恋人の次にこうやって選んだのは、彼のようになりたい気持ちもあるのかもしれません。
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