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テーブル席で向かい合って座ったとき、目の前でお箸をきれいに割った彼のゴツゴツした指を見て思った。彼の骨は、どんな色や形をしているんだろう。
指先から二の腕、肩と伝って、胸や背中から腰をめぐり、太腿からふくらはぎ、足首から指先に至るまで、全ての骨を彼の形に並べたとして、きちんと彼の姿になるだろうか。もしかしたら、不細工になるかもしれない。
けれど、私が私だけのために並べた彼ならば、きっと愛らしさにあふれた不細工のはずだ。
並べた骨をじっくり眺めた後は、お箸で丁寧に、壊れないように優しくつまんで、他の人には欠片も渡さなくて良いように、全てを私の内側に入れて蓋をしてしまいたい。
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