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「さあ、いよいよ出発の時が近づいてきたわ!
目の前の二本のレールが見えると思うけれど、くねくねと曲がっているレールの方へ、アナワーが進み、扉の向こう側にいくと、その先の三分間はあなたのやり直したい三分間になるわ。」
くねくねと曲がっている方のレールに、進めば良いのか。
「残念ながら、あなたが、アナワーに乗車してやり直しができると判断されなかった場合には、真っ直ぐと進み、登りのレールにアナワーは進むわ。よくあるジェットコースターのようにね」
真っ直ぐ進み登り始めるレールの方だと、やり直しはできないと……。なんだか、レールそのものが、よく表しているな。
くねくね曲がるレールは、後悔や悩みに悶えるも、やり直すことで、新しい未来に向かって、扉を開けることができるということか……。
「いざ、出発の時よ! あなたの過去のやり直したい三分間を強く思い浮かべて! まるでその場にいるように! 合言葉を唱えて、アナワーが、扉がある方のレールを進んだら、あなたは選ばれし悩める子羊よ!」
必死に、やり直したい三分間を思い出そう。
その時の風景、場所、時間、匂い、人、物、事細かく……。
『私は、選ばれし迷える子羊!』
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