Travis 「 The Man Who 」1999年(1999年)

1/1
前へ
/23ページ
次へ

Travis 「 The Man Who 」1999年(1999年)

 これもGRAPEVINEと似た時期に同じCDショップで出会った、美メロのUKロックバンドの2ndアルバムです。    一曲だけ聴くなら「Travis Writing to Reach You」なのかもしれませんが、僕はアルバム通して聴くのをおすすめします。  1stアルバムは聴いたことがないのですが、普通にうるさい曲をやっていたようです。  それでアパートでバンドメンバー集めて曲作りをしていたら、住人から「やかましい!」とクレームが出て静かにやるようにしたら、こんな曲たちが生まれたそうです。  このバンドの、こういう塞翁が馬みたいなふざけたエピソードも僕は大好きですね。  僕はこのアルバムにはまっていたので、これを録音して好きな女性にあげましたが、その恋は実りませんでした。  おかげでこの作品を思い出すたびに、メロディとは別に切ない想いになってしまいます。  実っていたらいたで不倫か、良くて略奪愛だったので、あれはそういう結末で良かったのだと今は思っています。    その女性は、僕より数歳上の、とあるマンションの管理人さんでした。  それで高橋留美子の「めぞん一刻」を読み返すと胸がしまる思いがします。  主人公の五代君が好きな女性・音無響子さんも長らく「管理人さん」と呼ばれていたから、どうしてもその記憶が蘇ってしまいます。  後から彼女が既婚者だったと知ったとき、狂おしいほど好きな気持ちとあきらめなければならない苦しい気持ちの行き場のなさには、かなり深く悩みましたね。  ただ、この秘密を打ち明けた親友には「不倫はあかんで」の一言で話が強制終了させられたので、以来誰に話すこともなく、小説執筆のネタにもならないまま風化しつつあります。  早く忘れてしまいたいけど、その分なかなか忘れられないですね。  今の世になって虚実ともに不倫ネタが大盛り上がりですが、その経験をベースに書く気にもなれません。 20241108 僕的評価  好き   ★★★★★  カッコいい★★☆☆☆  ロック魂 ★★★☆☆
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加