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方向音痴。
それは治ることのない病だ。
入り組んだ道。
特徴のない建物。
方向を示す矢印。
すべてがトラップだ。
トイレを示す矢印に従ってすんなりトイレに到着できたことの方が稀である。
切羽詰 まった膀胱に泣きそうになりながら階段を、フロアを、小走りで行ったり来たりしている情けなさ、やっとおなじみのマークが見えた時の安堵と苛立ち。
「こんな奥まったわかりにくい場所に!」
なぜほかの人はやすやすと簡単にたどり着けるのだろうか。
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