ブラックジャック

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ブラックジャック

手塚治虫の作品数は700近くもあり、まずどれを読めばいいのか見当もつかない人もいるだろう。最初に手を出す本として、今なお読み継がれる名作、ブラックジャックをおすすめしたい。 内容は、免許を持たない天才外科医ブラックジャックが、普通の医者では治療できない患者も、華麗な手術で治していくというものだ。時に残酷な物語もあれば、心打たれる人間ドラマもある。そして、何より目を見張るのは、そのあまりにリアルな描写だ。作中では、様々な医療の知識が出てくる。これは、実際に医師免許を持つ手塚治虫ならではだ。 昔、あるエッセイ漫画を読んだ際に、心に残っているセリフがある。その人は女医であり、漫画家でもあるのだが、医療系の漫画やドラマはとてもじゃないが見られない、と言っていた。医療に携わるプロからしたら、鼻で笑ってしまうような内容らしい。その中でも、唯一見ることができるのが、ブラックジャックだと言っていた。実際の医者の中には、ブラックジャックを読んで、その道を進むことに決めた人はけっこういるらしい。 ブラックジャックは、大型の本屋に行けば必ずあるし、最近では図書館に置いていることもあるので、ぜひ手に取ってみてほしい。実は、私が人生で初めて読んだ手塚作品も、ブラックジャックだということを追記しておく。
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