エピローグ

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エピローグ

部屋の外からの断末魔は歳をとった老人であった… その老人はナタのような刃物で殺害されたのだ… すると僕の前で仁王立ちする兵士が… 『奴は歳をとり過ぎた…』 『役に立たない….』 『だから始末した…』 『ハッハッ….』 その兵士は狂ったのか大声で笑い出した。 「何だこの世界は?」 僕は心の中で呟いた。 するとその時脳裏に神様が… 『お前は犯罪を犯し反省し更生すると思っていたが…』 『しかし、人生の選択….』 『究極の二択に於いて…』 『安易な道を選んだ…』 『裕福な暮らしを求め「まともな考え」を持たない「人力がない者」と自分を判断した…』 『それならば…』 『まともな考え…』 『…「善」「悪」がはっきりしている世界を選び実直に生きるべきと…』 『それにより裕福な暮らしと…』 神様はその言葉を残し… 僕の脳裏から消えたのであった。 『おい、そこのニホン人…』 『しっかりしろ…』 『殺さないと…殺されるぞ…』 「…」 そして… 僕がこの国で暮らすようになり半年が過ぎようとしていた。 僕の毎日は戦慄と恐怖であったが何とか生きている… ある意味平和ボケしていたニホンでの生活より… 不条理な世界ではあるが… この国での暮らしは… 生きる事の実感を感じる毎日なのだから… 僕は今…裕福であると 完
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