序章

1/1
前へ
/1ページ
次へ

序章

 歩くたび、心が軋む。小さな波が、波打ち際に落ちた星を拾う。 あの日の此処も綺麗だった。夜の星が降ってくるかの如く近かった。 情に任せての心中なんて馬鹿げたものだ。そんなことはわかっていた。 わかっていた、けど。  飛び出すしか、なかった。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加