はじめに

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はじめに

皆さん、こんにちは。私はこの物語の進行役を務めるストーリーテラーです。『スメラギ家の不思議な七日間の旅』の物語を始める前に、スメラギ家のみんなを紹介しましょう。 まず始めにこの物語の主人公皇優真(すめらぎゆうま)。小学六年生の明るくて優しい、思いやりのある男の子です。次にユウマの双子の弟と妹皇氷芽(すめらぎひめ)皇結弦(すめらぎゆづる)。二人は小学四年生。双子とは思えないほど正反対な性格です。そして、そんな三人の頼りになる兄皇誠(すめらぎまこと)。四人の子供たちを世話する両親は皇百子(すめらぎももこ)皇浩一(すめらぎこういち)です。 さてさて、スメラギ家は六人の家族では終わりません。ユウマたちの従姉弟にあたる小学六年生の(すめらぎ)・エミール・フランソワと高校二年生の(すめらぎ)・マリアンヌ・フランソワは日本人の母とフランス人の父を持つハーフ。しかし、母の皇雪子(すめらぎゆきこ)は数年前に事故に遭ってこの世を去ってしまいました。父の(すめらぎ)・ミシェル・フランソワは世界で活躍する童話作家。子供たちの人気者です。 おやおや、スメラギ家は九人ではまだ終わりませんよ!また別の従弟になるのは皇透太(すめらぎとうた)。五歳の幼稚園児です。スメラギ家最年少の彼の両親は皇怜奈(すめらぎれいな)皇健太郎(すめらぎけんたろう)。 スメラギ家は全員で十二人の大家族。海が近い大きな青い屋根の家で暮らしているどこにでもいるような、でもちょっと変わっていて決して他にはない家族なのです。 これから始まるお話は、そんなスメラギ家の物語。
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