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エピローグ:道の果て
交差した道は新たな軌道を生んで、それまでと違った景色を見せてくれる。良い交差、悪い交差、そのどちらでもそうだ。
その先で、その道の果て、どんな景色があってどんな出来事があるのかなんて、誰にも分からない。
だから人は性懲りも無く交差を繰り返し、ピンポン玉みたいに弾かれて動きながらも、道を選び進んでいくのだ。
交差の果て、道の果て。そこにはそこなりの幸せがある。
そう気付くまで、走り続けて行く。
いや、そう思えるまで走り続けることが出来る。
そして車両さえ元気であれば、いつか自分なりの幸せに出会える可能性が、誰にでもあるのだ。
交差の果て、道の果てに。
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